災害対応シミュレーション
【水害対応編】
まとめ
これまでの6つ状況付与に基づく水害時の対応シミュレーションを通じて、以下のような対策が必要であることがご理解いただけたと思います。
状況付与1:台風発生後からの気象情報の入手
大型台風や大雨により被害を受ける可能性がある情報を入手した後に、気象情報を適切に入手するための方法を決めること
状況付与2:水害対策の開始時期
被災する可能性がある場合、適切に対策を開始する時期を決めていくこと
状況付与3:業務の中止や帰宅指示を行う時期の設定
危険性に応じて、どのような状態になったら業務の中止や帰宅の指示を行うのかを事前に決めておくこと
状況付与4:被害の危険性がさらに高まった段階で実施する対策
被害発生の危険性が高くなってきた際に行うべき対応を事前に決めておくこと
状況付与5:浸水危険が高まった場合に行う対策
浸水危険がさらに高まった段階で行うべき対策を事前に決めておくこと
状況付与6:被災後に当面行うべき対応
浸水被害を受けた後、事業継続や早期復旧のために事前に何を行うのかを決めておくこと
上記の要素を踏まえて水害危険が高まった場合の対応方法と被害を軽減するための事前の対策をBCPとしてとりまとめておきましょう。
※BCPを策定する際はこちらが参考になります。
近年は、時間経過に伴い必要となる対応を下図のような「タイムライン」としてとりまとめるようになっています。
今回提示した状況付与のように水害が発生する場合は徐々に状況が変化していきます。今回ご提示した状況付与等を参考に、時間経過毎に実施すべき対策を決めておきましょう。
<タイムラインの例>
参考資料
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