簡易BCPをつくる

解説2:非常時対応の開始を宣言する

過去の災害事例を見ると、非常事態が発生した際、社員は具体的な指示がなければこれまで行っている仕事を続けようとしたり、あわてるだけで何もできない、といった状態になる例が見られています。

そこで、このルール2は、災害が発生した場合は、社員に通常業務を一旦停止させ、社内において非常時対応を速やかに開始することを宣言するというルールになります。

その宣言を通じて、安全確保や安否確認、各種被害調査を始めることができます。


非常事態下において、社員が混乱をせず、組織的な対応を開始するためには、これから非常時対応を開始することを宣言すること非常に重要な対応です。

このような宣言により、初動対応を迅速に開始することができるため、被害の軽減や事業再開時期を早めることにつながります。